共同養育計画と適切な面会交流の頻度
計画をつくる前に話し合いができる関係をつくること
■合意形成に向けて
別居や離婚となると、まずは「共同養育計画」をつくらなくてはと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「適切な面会交流の頻度」など、形式ありきで取り決めをしようとすると、合意形成が難しいことも少なくなく、関係がより悪化し争いが長期化してしまう可能性もあります。
実施に向けて取り決めすることは大事なことですが、もっと大事なのは計画を考えていくためのの話し合いができる対等な関係をつくること。そして、ご自身が「共同養育しやすい相手になる」ことです。
今後、子どもの成長に合わせ、臨機応変に対応しなくてはならない場面も出てくることでしょう。
お互いが親同士として尊重しあえる関係をつくることにより、計画を実施し継続していくことができ、子どもに両親からの愛情を伝え続けることができるのです。

■取り決める項目
定期的な面会交流の頻度や時間のほかに、連絡手段、学校行事の参加、長期休暇の過ごし方など、決めておくとスムーズな場合もあります。
こと細かく決めると親同士のやりとりが少なくて済む代わりに、融通が効きにくく拡充もしにくいデメリットも。
ゆるやかに決めておくと親同士のやりとりの頻度は増えますが、臨機応変な変更や拡充もしやすくなります。
共同養育はひとりではできません。お相手との関係性を配慮しながら、またお子さんの成長や環境の変化なども見据えて、親子が継続して交流できる計画を立てていきましょう。
■親同士の関係をつくるために
親同士としての関係をつくるためには、相手を責めたり中傷したりして矛先を相手に向けるのではなく、夫婦の感情は横に置いて親として子どものために同じ方向を向くことです。
そして、「子どものため」と言いながら自分の意向どおりにするのではなく相手の意向も尊重すること。相手の意向を尊重できるようにするために、まずご自身の葛藤を受容し理解すること。
当事者同士で折り合いをつけるのが難しい場合は、第三者を介して親同士の再構築に向けた夫婦カウンセリングを行うことも有効です。
■各ご家庭に適した共同養育の方法を考えていく伴走サポートいたします。
「共同養育計画」をつくらなくては、「適切な面会交流の頻度」とは、とお悩みの方もぜひご相談ください。
■共同養育をしていく上での連絡手段について、りむすびでサポートも行っております。
・りむすびによる面会交流の連絡仲介
・スケジュール調整のアプリ「timetreeの使い方動画」