共同養育にまつわる子どもの気持ち・親の心得

*子どもの気持ち*

◆相談できない子どもの立場

離婚に悩んでいる時、私たちには、友人や親、そしてカウンセラーや弁護士などの専門家など、相談先としてさまざまな選択肢があります。では、子どもの場合は、誰に相談すればいいのでしょうか。本来悩みごとがあると、友達や家族に相談することも多いかもしれませんが、親の離婚となるとそう簡単にはいきません。

 

友達に相談したら言いふらされてしまうかもしれないし、なにより恥ずかしい…。そして、不安な時に、一番甘えたい存在は親のはずなのに、渦中の人なので、迂闊に「ママ離婚するの?」なんて聞くこともできなければ、夫婦喧嘩が絶えない場合は空気を読んで黙っていることもあるでしょう。

 

また、兄弟姉妹がいて悩みを共有できたとしても、同じ立場なのでより不安が募るなんてことも。ひとりで抱え込むしかない子どもは、親より何倍も辛い思いをしているのではないでしょうか。

 

◆空気を読む子ども

子どもは、驚くほど親の顔色を伺い空気を読んでいます。怒らせないように悲しませないようにと、自分の気持ちを封じ込め、日々母親の様子を気にしながら発言ひとつひとつも気を使っているのです。

だからこそ、子どもに気遣いをさせないためにも、子どもが素直な気持ちを話すことができ、なんでも質問しやすい環境をつくることが大切。別居親の話もタブーにせず風通し良くドーンと構えてあげましょう。

◆年代によって関わり方も変わる

子どもも小学校高学年から中学生にもなると、反抗期思春期の真っ只中、親と会うよりも友達が優先になってくるのは自然なこと。また、部活動や学業で忙しく物理的に時間が取れなくなってきます。

 

その際に、決まりごとだからと親に会わなくてはいけないというのも考えもの。子どもが自分の気持ちに素直に発言できるために、親も面会交流の取り決めありきではなく、子どもの成長に合わせて対応していくことが求められてきます。

 

日頃からいつでも連絡が取れて会える父子関係であれば、「親のところに行くのは面倒」となっても、子どもの成長として受け止め、無理に会うことを強要することもないでしょう。

 

子どもの生活リズムや優先度に合わせ、そのときどきで親が柔軟に臨機応変にし、そのスタンスを親同士で共有しあえていることも大事ですね。

​親の心得

①相手の悪口を言わないこと

子どもの体の半分は父親でできています。どんなに夫婦として憎い相手でも悪口を言うと戸惑い傷つくのは愛する子ども。ここは感情をぐっとこらえ、子どもには父親のことを尊敬し好きでいられるような雰囲気づくりを心がけましょう。

 

決して簡単なことではありますが、悪口を言われた子どもは母親に嫌われたくない、怒られたくないという思いで同意するほかなく、小さな胸を痛めることになります。

 

②子どもを所有物化しないこと

子どもは自分と同じ気持ちであり言うことを聞くものだと無意識に思ってしまい、ついつい子どもの気持ちと自分の気持ちを同化させてしまうことも。

 

子どもは母親の所有物ではありません。自分自身が夫と子どもを会わせたくないからといって子どもも同一とは限らないですし、むしろ会いたくても会いたいと言えなくさせているかもしれません。そのためにも、「夫婦の感情と親子関係は別物」と心得ておくことが大切です。

 

③親権を特権と思わないこと

親権を持つことは、子どもに関わる全てを自分で決められるイニシアチブを持てることではありません。また、子どもを父親に会わせるか会わせないかを決める権限でもありません。

 

むしろ、親権を持つと、子どもと父親が会うために架け橋的な役割も担わなくてはならないため、やることは沢山。親権は決して「特権」ではなく「重責」なのですね。

まとめ

夫婦関係は破綻しても、親子関係そして親同士の関係は続きます。離婚しても、たとえ再婚しても、子どもにとっての父親は唯一無二の存在です。愛する子どものためにも、夫婦関係と親子関係は切り分けて、子どもが父親の存在を肯定しながら成長できるようにサポートしてあげることが大切ですね。

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・共同養育各種講座
​・書籍「離婚の新常識!別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」
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