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共同親権施行から半年。現場支援で見えてきた、3つの変化

rimusubi
28 分前
読了時間: 5分

こんにちは。りむすびのしばはしです。

 

2026年4月に改正民法が施行され、離婚後も父母がともに親権を持つ「共同親権」を選べるようになってから、ちょうど半年が経ちました。

 

施行前は、

「共同親権になったら何が変わるんですか?」

「相手と一緒に決めないといけないなら、離婚できなくなるのでは?」

といったご不安の声を、本当にたくさんいただきました。

私自身も、講演や著書で「法律が変わっても、人の心は急には変わらない」とお伝えしてきました。

 

では実際、この半年で現場はどう変わったのか。りむすびに届くご相談から見えてきたことを、今日は3つお話ししたいと思います。

 

変化その1:共同親権になるのは「すでに合意できている」ふたりだった

まずひとつ目。

りむすびのADR(離婚協議)やご相談の中で、実際に共同親権を選ばれた方を振り返ってみると、

父母がお互いに「共同親権でいこう」と合意できている方だけでした。

 

逆に言えば、どちらか一方が「共同親権にしたい」と望んでいても、もう一方が強く拒んでいる場合に、話し合いの中で共同親権に落ち着いたケースは、私たちの現場ではまだ見られていません。

 

これは、ある意味で当然のことなのかもしれません。

共同親権は、進学や転居、大きな医療の判断などを、離婚後も父母で一緒に決めていく仕組みです。

すでに「最低限のやりとりはできる」という関係があるふたりにとっては、今までしてきたことに名前がついたようなもの。

一方で、連絡を取ることさえ苦しい関係のまま共同親権を選べば、決めごとのたびに衝突が起きてしまう。そのことを、当事者の方ご自身がよく分かっていらっしゃるのだと感じます。

 

つまり、共同親権は「関係をよくするための制度」ではなく、「関係がある程度整っているふたりが選べる選択肢」

として受け止められている、というのが、この半年の率直な所感です。

 

変化その2:ご相談の中身が変わってきた

ふたつ目は、ご相談の中身そのものが変わってきたことです。

施行前は「共同親権って何?」という制度についてのご質問が中心でしたが、この半年は、もっと切実で、具体的なお悩みが増えています。

 

「共同親権にしたいのに、妻が嫌がっていて話が進まない」

「私は単独親権がいいのに、夫が共同親権にしたいと言ってくる」

「法律が変わったのに、まだ子どもに会えていない」

 

どれも、制度ができたことで「選べる」ようになった分、父母の希望がすれ違ったときの苦しさがはっきり見えるようになったお悩みだと感じます。

 

なかでも「法律が変わったのに、まだ会えない」というお声は、胸が痛みます。

法律が変わったら状況も変わるはず、と期待していた分、何も変わらない現実に、よけいに傷ついていらっしゃる方も少なくありません。

 

でも、ここでもやはり、法律が変わっても人の心は急には変わりません。

相手が拒んでいる背景には、不安や恐れ、これまでの積み重なった気持ちがあることがほとんどです。

「法律で決まったんだから」と迫るほど、相手は身構えてしまう。

 

だからこそ、どちらの親権にするかを争う前に、相手が何を怖がっているのかを知り、まず自分が安心して関われる相手になることが、遠回りのようで近道なのだと思います。

 

変化その3:親子交流支援のご依頼が増えた

三つ目は、親子交流(面会交流)支援のご依頼が増えたことです。

 

今回の改正では、親権の話だけでなく、「父母はお互いを尊重し、協力しなければならない」という考え方がはっきり示されました。

正当な理由なく子どもと相手を会わせない、といったことが、これまで以上に問われるようになっています。

 

その影響もあってか、

「共同親権は難しいけれど、子どもと相手が会う機会はきちんとつくりたい」

「ふたりきりで受け渡しをするのはまだ怖いので、第三者に間に入ってほしい」

というご相談が増えました。

同居している親御さん、離れて暮らす親御さん、どちらからもご依頼をいただいています。

 

私はこの流れを、とても前向きに受け止めています。

親権をどちらが持つかという「かたち」は単独でも、子どもにとって親はふたり。

その親子の時間を、父母が無理をしすぎずに守っていく方法として、第三者の支援を選んでくださる方が増えている。

それは、「相手が協力しないから」を言い訳にせず、自分にできることから始めようとする方が増えているということでもあると思うのです。

 

「共同親権かどうか」より、大切なこと

この半年を振り返って改めて思うのは、大切なのは「共同親権を選ぶかどうか」ではないということです。

 

共同親権でも、単独親権でも、子どもにとって父母がふたりであることは変わりません。

問われているのは、制度の名前ではなく、離婚したあとも父母として最低限やりとりができる関係をどうつくっていくか、ということ。

 

いきなり「共同親権を選べる関係」を目指さなくて大丈夫です。

まずは、親子交流を第三者に手伝ってもらいながら続けてみる。

やりとりを重ねるうちに、少しずつ「このくらいなら直接話せるかも」という場面が増えていく。

時間差はありますが、そうやって夫婦から父母へと関係が変わっていく方を、私たちはたくさん見てきました。

 

もし今、「共同親権なんて、うちには無理」と感じていらっしゃるなら、それはまったくおかしなことではありません。

その上で、子どもと相手との時間をどう守っていくか。そこから一緒に考えていけたらうれしいです。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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※この記事はりむすび公式noteからの転載です。

 
 
 

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