離婚後の父母がこじれる最大の原因ー「子どものため」ではなく「相手をコントロール」する支配力ー共同養育のコツ
- rimusubi
- 1月14日
- 読了時間: 3分
更新日:1月14日
共同養育がうまくいかなくなったとき、多くの人がこう思います。
「私は子どものために言っているのに」「ちゃんと考えているのは自分のほうなのに」
でも、現場で数多くのケースを見ていると、一番こじれる原因は別のところにあると感じます。
それは、「子どものため」という言葉の裏に、相手を自分の思い通りに動かしたい気持ちが入り込んでしまうことです。

「子どものため」は、いちばん強い正論になる
「子どものため」という言葉は、とても強い力を持っています。
反論しにくい
否定すると悪者になる
自分自身も疑わなくて済む
だからこそ、無意識のうちに相手を従わせるための言葉として使われてしまうことがあります。
本当は不安なのに。本当は怖いのに。本当は手放したくないのに。
その感情に向き合わないまま、「子どものためだから」という正論で相手を動かそうとすると、共同養育は一気に歪み始めます。
コントロールが始まると、話し合いは壊れていく
共同養育がこじれるとき、やり取りの中にはこんな変化が起きます。
「相談」だったはずが「指示」になる
「提案」だったはずが「当然」に変わる
相手の意見を聞く前に結論が決まっている
この状態になると、相手は子どもの話をしているはずなのに、責められている感覚を持ちます。
すると、防御や反発が生まれ、話し合いは建設的なものではなくなっていきます。
うまくいかない人ほど「自覚がない」
ここが一番つらいポイントですが、共同養育がうまくいかなくなる人ほど、自分がコントロールしようとしている自覚がありません。
なぜなら、
自分は間違っていない
子どものことを考えている
相手より冷静だ
そう信じているからです。
でも実際には、正しさが強くなりすぎた瞬間に、相手の自由を奪っているということが起きています。
共同養育がうまくいく人は、相手を変えようとしない
一方で、うまくいっている家庭を見ると、とても共通した姿勢があります。
それは、相手を「変えよう」としないことです。
思い通りに動かなくても受け止める
納得できなくても線を引く
危険でない限り、相手のやり方を尊重する
「許している」のではありません。「諦めている」のでもありません。
コントロールしないという選択をしているのです。
「相手を変えない」ために必要な視点
相手をコントロールしないためには、次の問いがとても大切になります。
これは本当に子どもの安全に関わることか
それとも、自分の不安を減らしたいだけか
相手のやり方でも、子どもは困らないのではないか
この問いを一度挟むだけで、言葉のトーンも、関係の温度も変わります。
共同養育は「協力」ではなく「共存」
共同養育というと、「協力し合うもの」「仲良くやるもの」というイメージを持たれがちです。
でも実際には、価値観の違う二人が、子どもを軸に共存する仕組みです。
無理に理解し合わなくていい。同じ考え方にならなくていい。
ただ、相手を支配しようとしないこと。それだけで、共同養育は驚くほど壊れにくくなります。
おわりに
もし今、共同養育がつらく感じているなら、「相手が悪い」「自分が悪い」と考える前に、一度だけ立ち止まってみてください。
「私は、相手を動かそうとしていないだろうか」
この問いは、相手を責めるためではなく、共同養育を守るための問いです。
コントロールを手放したとき、共同養育は初めて「子どものため」の形に近づいていきます。



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